R18、成人向け 凌辱系BL長篇小説 & 商業誌/同人誌紹介 サイトで読める小説有。晶山嵐個人誌情報

愚劣original-馴れ初め

サイト小説?

愚劣original-馴れ初め

本編は以下を含む170ページ。本編

マッチョ傭兵×金髪碧眼女王様美青年

痛いほど気持ち良い金髪碧眼美貌のマゾ受美青年が
相手を痛めつけないと感じない、セミマッチョ美青年に犯されまくる。

痛いいたーい、ラブラブSM
40p分書き下ろし
キーワード/超俺様受。超俺様攻。レイプ。暴力。骨折。無理矢理ピアス。鎖。拘束。流血。バカエロ ラブラブ 傭兵 輪姦 強姦 無理矢理 SF 痛い 殺人 被虐 嗜虐 SM 流血 道具 戦闘 浮浪者輪姦 絶対服従 美青年 美人受 気が強い受 俺様攻 肉体派攻 エロ重視 痛さ重視


馴れ初め
アレクセイ

「アレク〜、今日のメシ、肉な〜?」
 タケシが俺に懐くみたいにリクエストしてくる。
 最近陸につけなくて、ずっと魚ばっかりだったから。
「肉なんざどこにあるんだよ。ここに牛一匹出して言ってみな」
「魚ばっかじゃ力出ねぇよ〜〜」
「泣いても出ねぇもんはでねぇ」
 どこかへの移動中。俺のじじいがやってる海上レストランにタケル達傭兵団が来て……俺はスカウトされて……タケル達と同行することになった。
 客と適当に遊べたレストランとは違って……この船の中には誰もいない。
 ノンケのタケルは俺を誘うだけ誘って、何もくれなかった。
 船の上にはタケルを好きなマリアさんと、信じられない程淡白なボスのタケル。恋人のマリアさんとはまだ肉体関係が無いらしい。どうなってるんだ、あの二人。そして、人並み以下の何人かと……
 特上の……男。
 神話の名を冠した……男。
 タケルもなんか、そうだっていうけど、その神話しらねぇもん。
 レストランでは毎日SEXしてた。
 誰かと、SEXしてた。
 フェンリルとも……毎日、してた。
 レストランの上では……
 俺がこの船に乗ってからは一度も、無し。
 女の人は俺を優しく包んでくれた。
 男は俺をぼろぼろに犯し尽くして……俺を楽しませてくれた。
 この船に乗ってから、まったく無し。
 町についたらどこかでナンパするけど。
 したいじゃないか。
 毎日したいじゃないか。
 もう……ずっと、欲求不満。
 お前がいるからこの船に乗ったのに。
 すげぇ太い……腕。
 お前がいるからタケルの誘いに乗ったのに。
 すげぇ太い……足。
 ちゃんと……男も抱ける癖に。
 ぱちぱちに張り切った薄いシャツ。胸筋ぱんぱん。腹筋ぼこぼこ。
 筋ばった肘から手の甲。太い指。
 お前、いつも花街に行かずに男町に行くよな?町でナンパされても、逆ナンパされてもついてかない。ただでできるのに。わざわざ金払ってすることねぇだろう?
 俺を……犯した癖に……
 前にある町についたとき、男町がなくて仕方なくてお前花街に行こうとして……締め出しくらってたよな?
 前に、タケルの仲間になる前に来た町だったんだろう? 聞いたぜ?
『女潰し』。
 妙な二つ名つけられちまって。
 前に来たとき、女を一晩で一〇人ぐらいつぶした、って。
 女が一〇日ぐらい動けなくなった、って。そのうちの一人が相性あったらしくて、ずっと一週間入り浸って、その女……狂っちまって、今じゃぁ、誰にでも足開く、って。町の外で飼われてるって。金の無い男が、ちょっとの食料でその女を抱いていく、花街からしたらうっとおしい女だ、って言ってた。
 女をつぶして狂わせて……
 俺は、レストランで二三回しかこいつとしてねぇけど……
 ベッドでゆっくりしたわけじゃないけど。何してんだ?
 どういうSEXしてんだ?
 興味沸くじゃねぇか。
 暇があれば筋トレしてるか寝てるか……趣味とかまったくわからねぇ。
 乳首が透けて見えるシャツ。ぷつっ、て出てるそれが、鍛練した後だと汗に張りついて……目茶苦茶セクシーだ。
 その筋ばった太い首に抱きついてみたい。
 その筋肉の束の腕で押さえつけて欲しい。
 普通のSEXなんて……知らない。
 女の人とするのはたんなる時間潰し。あの柔らかい躰もいいけど…
 男には叶わない。
 強い腕。
 強い力。
 強い……視線。
 強い、男。
 突っ込むより、突っ込まれることを覚えてしまった俺の躰。
 だって……最初が男だった。
 ちっちゃい時。
 まだ、全然小さい時。
 海上レストランで俺は生まれて育った。
 母親も父親も知らない。
 物心ついたころにはオーナーのじじいと船の上で暮らしてた。血のつながりがあるのかどうかもしらねぇ。
 新しいコックに……囲まれて…………
 じじいの気に入りなのがうっとおしい、と。
 犯された。
「おい、顔とか跡つけんなよ。こいつが黙ってりゃぁ、わかんねぇようにするんだ」
 男達はそう言って、俺が泣き叫んで血反吐を吐くまで犯しまくった。
 タオルを挟んで俺を床に押さえつけて……何度も何度も、傷薬を塗り付けた男で俺を犯した。
 じじいに蹴られるのとは違う衝撃。
 躰の中から破裂するような……
 俺は……誰にも言わなかった。
 男達は調子に乗って、それからもずっと俺を犯し続けた。
 俺は逃げて……逃げて…………レストランの中を逃げまくって……見つかって、捕まえられて、俺の部屋で……犯された。
 一番誰も来ない部屋。
 俺が呼ばない限り、じじいでも……入って来ない……部屋。
 いつでも目一杯抵抗する俺を、男達は押さえつけて無理矢理犯した。
 ずっと……そうだった。
 男達は『逃げられない』目上の子供を犯すことに夢中だったんだろうけど。
 俺だって『無理矢理犯される』快感に溺れてた。
 一度抵抗しなかった時があって……その時、男達は優しくて……
 つまらなかった。
 愛撫なんてしなくていい。
 もっと強く押さえろよ。
 もっと容赦なく突き上げて来いよ。
 そんな……優しくされたって感じない。
 俺は『犯される』ために、逃げて、逃げて……逃げるふりをして……男達の顔を、躰を引っかいた。男達に痛みを与えると、何倍にもなって帰ってきて……ふふ……
 もう少し大きくなって、初めて女性としたときに、俺のその『癖』は異常なのだ、と気づいた。
 SEXは男と女で子供を産む為にする行為。
 それに快感が伴うのは子孫繁栄のため。
 子供が欲しくなくても快感の為にするのも、動物的には本能に逆らってる訳じゃない。
 けど……
 俺のは?
 無理矢理与えられる被虐に快感を感じるのは……『異常』なのだ、と。どこかで、気づいてしまった。
 だって蹴られるのは当たり前だった。
 じじいは子供の俺にも大人のコックにも容赦なかった。
「あほか、てめーっ」
 って言う言葉と同時にじじいの足はすでに俺にヒットしてる。
 いつも……俺の躰には青痣があった。
 男達の凌辱によって、じゃなくて。
 じじいの……蹴りによって……
 じじいが……気づくはずなんか、なかった。撫でる代わりにじじいは俺を蹴った。
 俺が……コック達に犯されてるなんて…じじいは気付かずに……
 ソーセージをいれられたまま、厨房に立たされたことが、あった。
 動く度にソーセージがぐねぐね中で動いて……息が止まる。
 火加減を間違えてじじいにどやしつけられた。
 休み時間の度にソーセージは増やされて……
 今……4本目……挿れられようとしてる……
「すげぇ、でけぇ穴になってんぜ?アレク。お前の腕ぐらい入るんじゃねーのか?」
 男達は下卑た笑い声を上げながら俺の中にソーセージを押し込んでいく。
 ズズッ……ズズズ……
 入って……行く。
 もう、一杯一杯だと思ってるのに、まだ……入って……くる……
 そこが目一杯拡張されて、頭がボー、としてくる。息が苦しい。柔らかいから、痛い訳じゃないけど……そこから躰がメリメリ……って破れてしまいそう……
 それでもやっとだと思ったのに……
 次の休み時間も……男達にトイレに連れ込まれた。
 ろくに抵抗もできず脂汗を流してた俺は…案の定足を広げられて抱き上げられ…
 五本目のソーセージが用意されてるのに悲鳴を上げた。
 もう無理っ無理っ……絶対無理っ入らないっそんなのっこれ以上入らないっ今でも辛いのにっ……死んじゃうっ……死んじゃうよぉっ
 俺の悲鳴は、男達の掌に押さえられた。
 押しつけられる……肉。
 純粋な、肉。
 メリ……
 入ってきた瞬間……
 俺は……失神した。
 気がついたのは、トイレの前。じじいに肩を揺さぶられてた。
「何、こんなとこで寝てやがる。さっさと厨房入れっお前の休み時間は終わってるんだっさぼってんじゃねーぞっ」
「あ…………うん……」
 俺は……立ち上がれなかった。
 ソーセージは、入ったまま……しかもさっきよりも拡張されてる。
 五本目も挿れられたままなのだ、と気づいて俺は脂汗がにじむのを感じた。
 息が……できない。
 足が、動かない。
 かろうじてじじいが引っ張り挙げてくれたけど。歩こうとすると、股関節がはずれそうな痛みを感じた。
 痛いのに……
 痛い……のに……
「なに、笑ってやがんだ? さっさと戻っとけっ。俺は明日の仕入れに行ってくるからな」
 じじいに言われて……俺は、自分が笑っていることに気づいた。
 痛いのに……痛いのに。
 痛い……のに。
 俺は、笑って……た。
 痛いのに……
 じんわりと広げられているその拡張感にうっとりしてる自分がいることに気づく。
 精液が出るはずも無いペニスも勃ち切ってた。ズボンの上に上着を出して、エプロンをかけてるからきっと、分からないだろうけど。
 そんな状態で歩こうとする……その、自分に、笑う。
 痛いのに……気持ち、いい。
 目眩と吐き気。下半身がぼんやりと痺れてる。
 視界が……ぼやける……
 もう、ソコのことしか考えられなくて……
 火加減を、間違えた。
「何してやがるっこのクソチビ」
 仕入れに行っていた筈のじじいに……蹴られた。
 もう一杯一杯だった俺の躰は……はじけてとんだ。
 いきなり躰を動かされた衝撃に押し出されたソーセージがプチプチッ、と入り口でちぎれて落ちた。その……肉の反動と、中を押されたことで俺は……イッた。
 コロコロ…と、ちぎれたソーセージが俺の足を転がり落ちていく。
「おいっ……なんだっ今の声はっチビっおいっどうしたっ」
 じじいが抱き抱えてくれる。
 けど…もう、………やだ。動かさないで………気持ち、いいんだから…………ぁん…
 ビクンビクン、躰が跳ねる。その度に中が……ぎゅんぎゅんって……来る……もっと震える。もっと、気持ち……良くて……
 よだれが溢れるのを……飲み込むこともできなかった。
 イッた躰が急速に冷たくなっていく。
 じじいの手が額に置かれた。
「熱があるわけじゃねーんだな? なんだ? そういや、トイレの前でくたばってやがったりしてたな……最初から具合悪かったのか?
 忘れ物を取りに来ただけなんだが……お前も一緒に町に上がって医者に行くか?」
 俺は首を横に振る。じじいのためいきにさえ感じる。
 じじいは俺を俺の部屋のベッドに寝かせた。
「とりあえず、一晩様子を見て悪かったら医者に連れてってやる。寝てろ」
 そう言って……出て………………行った……
 当然のように入ってきた男達が俺を犯して……
「ソーセージでイくなんて、お前、マジ淫乱だな」
「厭がったって、証明しちまったもんは仕方ねーだろー? ほら、コレ、でお前、イッたんだぜ?」
「むぐっ……」
 まだ快感の余韻も引かない躰を軽々と扱われる。ソーセージを引き抜く為に腹を殴られた。押し出されたその端を掴んで一気に引き抜かれて……また、イッた。
 それをくわえさせられる。舌が痺れる味を感じながら、感覚が無くなるまで犯された。
 いつもどおりの快感と……
 明日、じじいが俺になんて言うのか。
 ばれてしまったのか。どうなのか。
 ばれたのなら、なんて言うんだろう。
 そう……思って笑ってしまった。
 今まで分からない方がおかしかったんだ。
 俺は……随分前と違う筈なのに。
 こんなに……男達に好きにされてるのに。
「服を全部脱いで見ろ、アレクセイ」
 じじいが、言った。
 昨日、医者に行こう、って言ってたのに?なんで?
 あ、でも、脱いだら分かるよな。なぁ、あんたあの男達になんて言ってくれる?
 追い出してくれる?
 俺を心配してくれる?
 泣いて……くれる?
「っ……」
 服を脱いだ俺をじじいは引き寄せて……肘の裏側を見て、太腿の内側を見て……訝しげな顔をした。
「何の跡も無いな」
 じじいは、言った。
「クスリでもやってんのかと思ってたんだが……針の跡はねぇな。お前、本当にただ、体調崩してただけか? 医者に行くか? もう大丈夫みたいだがな」
 じじいは……言った。
 青痣だらけの俺を見て……
 青痣だらけの俺を見て……言った。
 男達はちょっと頭が良かったのかも知れない。
 じじいのつけた青痣の跡にキスマークを残してた。押さえるのも青痣の上だった。
 服が触れるだけで痛い青痣の上を押さえられた苦痛は激しかったけれど。それが、なぜか…………今、分かった。
 キスマークも男達の指の跡も……青痣に消されていた。
 キスマークも指の跡も……青痣と色は違うけど、結局は『鬱血』で……
 治るときは青痣と同じように紫になって黄色くなって、消える。
 青痣の上につけられたそれは……まだらに治り掛けた青痣に完全に紛れていた。
 こんなに……
 こんなに、躰中に凌辱の跡があるのに。
 じじいはまったく……気づかなかった。
 まったく……気づか……なかった……

 どうして?

 俺のこと、好きだろ?
 俺のこと、愛してるだろ?
 じゃなきゃ、まったくの他人、引き取ったりしねぇよなっ。
 俺、まだじじいの足しになること、何もできてねぇ。
 それでも追い出さずにいてくれてるのって……愛してくれてるからだろ?
 俺のこと、好きだろ?愛してるだろ?
 愛してくれてる……筈…………だろ?
 あんたが俺蹴るのも、怒鳴るのも…………全部……
 俺をアイシテルからだろ?
 あんた、嫌いな人間には見向きもしねぇ。
 だから。
 俺は。
 あんたに。
 愛されてる……筈……
 俺を引き取って育ててくれてるあんたが、俺を嫌いな筈なんか……ねぇ……
 ねぇ……のに。
 あんたは……
 気づかないんだ?
 俺が……男達に好きにされてるのに。
 気づかないんだ?
 俺が……泣き叫んでるのに。
 気づかないんだ?
 あんたは……
「ねぇ……今日は、何もつけないで、やってよ……」
 夜。俺の部屋に来た男達に俺は言った。
「なんだ、お前も待ってたのかよ。抵抗しねーんなら、優しくやってやんぜ?」
 下卑た声で男達が笑う。
「優しくなんてしなくていいよ。痛いのがいいんだもん。思いっきり、やってよ」
 ヒュー。俺の言葉に男達が口笛を拭いた。
「おやおや、すっかり味しめちまってんじゃねーか。マジ、マゾっけあったんだ?」
 男達の前で、俺はベッドに上がって…ズボンの腰だけをずらした。
 膝を立てて、膝まで降ろしたズボンをたくしあげる。男達から……俺の、最奥が見えるように。
 そこを右手で隠して上目遣いに囁く。
「俺を、串刺しに、して」
 プチッ……
 男達の、血管の切れる音を聞いた。
 移動動物園で見た虎のように、男達が襲いかかって来る。
 ズボンを履いたままの俺の足を俺の胸に押しつけて、突っ込んできた。
 ギシャッ……
 そんな……音を聞いた。
 俺の、躰の壊れる音。
 強烈な引き連れ。あがりかけた悲鳴は男達の指を噛んで消えた。頬に痣がつきそうなほど、口を押さえられ、腰を使われた。
 ザシュッザシュッ……ジュポッ……ビシュッビシュッ……
 股間が灼く濡れていく。男達が気が狂ったみたいに俺の上で動いてる。
 動いてる。
 何も……感じない。
 ただ、シーツに染みた液体が背中に熱い。
 すー……と、顔から血の気が下がっていく。
「首、絞めて?」
 俺の顔に出した男の腕を俺の首に押しつける。
「絞めて…………ぐっ……」
「うわっ……すげぇっ締まるっ」
 ちゅうちょなく、男は俺の首を絞めた。血の引いていた顔がカッ、と灼くなる。男を締め上げる。
 目眩と頭痛……
 俺の首を絞めてる男のよだれが俺の顔にしたたった。
 もう飽きたんだよ、あんたたちには……
 俺は、枕の下に隠してた包丁を握り込んだ。
 腕を奮う。
 包丁裁きだけはほめられるようになった。
 俺、うまいだろ?
 ほら。
 あんたたち、ぐうの音も出ない。
 簡単だった。
 男達は俺の上にがん首揃えてたから。
 一閃。
 全員の首から血が吹き出す。
 俺の首を絞めてた男の掌を自分の口に押さえつけて笑う。
 熱い……
 熱いしずくが……俺に吹きつけてくる。
 まるで愛撫されてるみたい。
 口からごぼごぼ血を溢れさせるヤツを押し倒して、俺の中に入ったままのそれに腰を振った。
 最高。
 気持ち、イイ。
 ぞくぞくする。
 男の手を噛みつぶして笑い声を押さえる。
 俺にふりかかった血が冷め始めたとき……俺は、イッた。
 一瞬の、酩酊。
 男の躰を俺の方に引き寄せてベッドに倒れ込む。
 大きく息を吸って……
「キャーーーーーーッッッッ」
 悲鳴を、上げた。
 男の首から溢れる血と一緒に大きく息を吸う。
 ゲホゲホッ、とむせ返る俺の耳に足音が聞こえた。
「どうしたっチビっ………………」
 真っ先に入ってきたのはやっぱりじじいで……
 俺は目元に涙が溢れてるのを確認してじじいに腕を延ばした。
「助けてっ……じじいっ助けてぇっ」
 一瞬立ち止まったじじいは、俺の声に我に返ったようで。慌てて俺を男達の下から引きずり出してくれた。
「オーナーッ今、アレクの悲鳴がっ…………あっ……」
「ぎゃぁっ」
 他のコック達が駆け込んできた。
 じじいが引っ張るから、俺のケツから男が…ズルッ……って………
 初めて見たわけじゃないのに。
 血に塗れたそれは……冷たく俺の中から抜けて……
 初めて……
 それが、すごく汚いものに見えた。
「ヒアアァァァァァァァァッッッッッッ」
 意図せずに、俺の喉から悲鳴がほとばしった。
「いやぁっっっっ……いやっ……イヤダアアアアァァァァッッッッ」
 あんなものが俺の中に入っていたなんて。
 あんなものが…………
 あんな……
「大丈夫だ、アレクセイっ、大丈夫だっ。大丈夫だからっ」
 泣きわめく俺を、じじいが抱きしめてくれた。
 俺、じじいに愛されてる。
 それは、はっきりと確信できた。
 じじい、じじい。
 俺のこと、好きだろ?好きだよな?愛してるよな?
 その、安心感に意識を失って……
 気がついたときは病院だった。
 躰中包帯が巻かれていた。
 思いの外、男達は俺に目茶苦茶をしたようで。
 まぁ、あんな誘い方したからな。理性ぶちぎれたんだろう。
 しばらく、じじいが優しかった。
 けど……もう。
 俺は我慢ができなかった。
 快感。
 覚えちまった。
 見境いなかった。
 じじいも、俺の女癖に関しては何も言わなかった。
 でも、どんだけやっても……足りなかった。

 なんでみんな優しいんだよ。

 なんて丁寧な愛撫。
 俺をよがらせることに夢中になる奴等。
 どうして?
「なんて綺麗なんだ、君は」
 うっとりと、どこかのオヤジが囁きながら口づけてくる。うっとおしい。
 ほめなくっていい。愛の囁きなんて、いらない。
 もっと……
 もっと強く……
「アアァァァッッッッうっとーしーっっっ」
「なっ……なんだねっアレクセイ君っ」
 俺に突っ込んでたおやじを突き放した。イく前だったおやじは真っ赤になってあたふたしてる。
「あんた、飽きた」
「飽きた、って……まだ、二回っ……ぐっ……」
 なんか追いすがってくるおやじの顔に回し蹴り一閃。
「初めてだろうが、二回だろうが、飽きたもんは飽きたんだよ。てめーには感じねぇ」
「そっ…………そんなっ…………アレクセイ君っ」
 うるさいおやじを海に蹴り出した。勃ったまま泳げるもんなんだろうか。後は見てねぇから、沈んだのかもしれねぇ。
 コック服じゃなくて、黒いスーツを最近着てる。あんまりコックと喧嘩してるから、料理しなくていいから客を案内してろ、とじじいに言われちまった。
「あー……つまんねぇ」
 そんなときだった。
 あいつが……現れたのは。
 黒髪の傭兵。
 いい躰してやがる。
 目茶苦茶誘ってやがんじゃねーか。
 白いピッチピチの半袖シャツ。黒いズボンにショートブーツ。背中に銃剣背負って、太いベルトにサバイバルナイフに手榴弾。両肩に弾薬ぶら下げて……珍しく無い傭兵の格好なのに。なんだ、あの格好。すげぇ胸筋だな、おい。珍しく、セクシーな躰してやがる。でかいだけじゃなくて……なんか……そそる……
 女も美人だ。
 どっちでもいい。
 食わせろ。
 暇なんだ暇なんだ暇なんだっ
 退屈なんだ、つまんねーんだよっ。
 じじいとSEXできたら一番いいんだろうけど。一度誘ったら蹴られずに抱きしめられた。
「すまなかったな。気づいてやれなくて」
 そう言って……じじいは…………
 泣いた。
 俺の肩で。
 泣いた。
 俺はもう、何も言えなくて。
 『あれ』は『悪いこと』だったんだ、と気づいた。
 じじいが『謝ってくれる程』の事態なんだ、と。
 何がどう、悪いことなのか、俺には分からなかったけれど。謝ってくれるじじいを抱きしめて……涙が出た。
 愛されてる。
 俺、やっぱり愛されてる。
 だから、平気だ。
 じじいの蹴りはやっぱり愛情表現なんじゃねぇか。
 俺、愛されてる。
 じじいにだけは手を出さなかった。
 じじいより年上のヤツも相手にしたけど、じじいにだけは手を出さなかった。
 俺の……聖域。
 何も無く。
 SEX、っていう枷が無くても俺の傍にいてくれる……人。
 だから。
 俺は快感は別の人間からもらわなきゃ、いけなかった。
 フェンリルと、レストランの便所で、した。
 した……というよりは。
 襲われた。
 男ばっかり何十人もいる手前、レストランの便所はでかい。個室だけでも5つはある。
 小便をしてたら、あいつが入ってきて…きっと、俺が終わったのを見計らってなんだろう。首根っこを引っ掴まれて個室に連れ込まれた。
「なっ……おまっ…………ぎゃっ……」
 俺の視線に全然反応しなかったのに……こうくるとは……
 あまりに強引なやり口に思わずひじ鉄を入れてしまうと……ペニスごと睾丸を握りしめられた。激痛に膝が砕ける。バチッ、とバックルを外されて後頭部を掴んで壁に押しつけられた。
 足場の悪い個室の中はろくに動くこともできなくて。便座の上に足を挙げてどうにか躰を支えるけど。ヤツは俺の体勢なんかお構いなしに、掌に唾を吐き出し、それを先端に塗り付けたものを俺に突っ込んできた
 早すぎた。
 俺が心の準備をするより一瞬早く……串刺された。
 痛みをこらえるために息を吸う寸前。
 空っぽの肺は音を紡ぐこともできず。痛みに吐き出す空気も無く。ただ、……激しい呼吸困難に陥った。
「ひっ…………ぃっ……っ」
 声が出ない。
 息ができない。
 こいつ…………でかい……っっ
 突きつけられた感触にその先を想像する。
 子供の拳ぐらいありそうに……感じる。
「やっ…………でかす……ぎっ…………るっ…………」
 息がっ……できないっ…………躰が引きつるッっ
「今まで、死んだヤツはいない」
 呑気な声。どんな顔してこんな……こと……っ……くっ……
 今朝だって、コックとやったのにっ……なれてねぇ筈なんかねぇのにっ…………息がっつまるほど……でけぇっ
 それに何……この…………形…………ごつごつしてる……このでかいのに、その上に真珠入れてやがんのかよっっ……やだっ……タマ入りはっ…………痛いっ……
 厭だ…………こんなのっ……壊れるっ………命張ってまでSEXしてぇわけじゃねぇっ
 久しぶりの痛みに頭が回らない。
 ヤツは俺が慣れるよりも先に、ガツン、と奥まで突き上げてきた。
「ぁひっ…………」
 ビクビクッ、て躰が震える。
 予想通り…………目茶苦茶でけぇ……
 太いのに……先端が一周りでけぇ……ぴちぴちに……感じる。ヤツの血管まで……分かる。
 ドクンドクンドクンドクンドクンドクントグン……
 そこが……鳴ってる。
 心臓がそこに来たみてぇ……
「ぁっ……はっ……」
 ズキンズキンズキンズキンズキンズキンズキンズキンズキン……
 口から飛び出そうな心臓の鼓動に乗って、激痛が躰中を駆けめぐる。
 痛いのに。
 痛い……のに。
 じわり。
 痺れる、熱。
 ヤツはまだ動いてもいないのに。
 茫……って、頭の芯が痺れてく。
 痛い……のに。
 俺のくちびるから、唾液がしたたった。
 震えてたくちびるに、ゾクッ、て来る。
 俺が震えたのに、ヤツも震えて……俺は揺さぶられてぞくぞくぞくってする。ヤツがもっと震えて……ごつごつといびつな部分がじゅくじゅくって俺の中を探る……
 じゅわじゅわっ……て…………染みて……来る……
「ぁっ…………やっぁっ……」
 ゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクッ……
 俺の背中を熱い蛇が這い上がってきた。それが声としてくちびるから出た瞬間……ヤツが……動き出した。
 俺は一瞬で……発光……した。

 ヤツの大きな掌が俺の口を塞ぐ。ヤツの胸に抱えられてた。一瞬……意識飛ばしたみたいで……
 背中に……感じる。ヤツの胸筋。
 さっき見てたあの、厚い胸……
 熱い……
 ヤツの乳首が、スーツ越しに、分かる。
 すげぇ、かたくぷつん、って……
 お前も感じてる?
「やけに早ぇじゃねーか。やりまくってんわけじゃねーのかよ」
「あっ…………はぁっ…………ぁっ……」
 俺を抱きしめたまま動かないヤツ。一切愛撫しやがらねぇ……でも、しゃべって、腹筋が動いて、俺を震えさせる。
 じんじんしてる……俺、まだヤツをくわえたままだ……あそこが広がりすぎて……痺れてる……感覚が……
 俺の方が先にイッたのかよ?嘘……
 だって、俺、もう今じゃぁ、簡単にイかなくなってて、遅い方なのに…
「ひぁっ……」
 ヤツが……動いた。
 もっと…………入って……くる……
 もっとっ
 今でもでかいのにっ……長いのにっっ……
 太く……なってく……
 今でさえ太いのに……もっと……
 根元がっ……円錐状にでかくなってく……
「うっ……そ…………だっ……」
 ヤツは無言で俺の肩に手を掛けて……自分のに押しつけた。
「ぐっ……」
 ずずずっ……て。入る……入ってく。いや…………そんな、奥…… ……知らない……
「ひっ……ぃっ…………」
 メキメキメキ……って、股関節がゆがむ。
「がっ……ぁっ……」
 やめてくれ……とも言葉が出ない。
 一杯……
 俺の中……もう…………だめっ……ぇ……
「すげぇ……」
 ヤツが言った。
「俺のんが根元まで入ってる……」
 普段なら、そりゃ良かったなっ!?とでも毒づいてるんだろうけど。今、そんなどこじゃない。息……できない…………空気っ……
 内臓から胃から押し上げられて、肺に空気が入っていかない。
「ぁっ……ぐっ…………」
 やめてっ……やめっ…………
 死ぬ……死んじゃう…………
 首にナイフを突きつけられてるような……恐怖。
 なのに……
 甘い……
 激痛を感じるのに……
 ざわざわと……震えて……
「ひっ…………ぃ……ぁっ……」
 息をやっと吸い込めた、と思った瞬間。
 裏返された。
 背中から抱きしめられてたのが……足、引っ張りあげられて……
 ヤツが俺の腰しか持ってなくて、ガサッ、て俺のシャツ、ジャケット諸共俺の首に引きずり上げた。
 腹……
 正常位とかしたことあったのに。
 なんて……
 怖い……
 翠の瞳。
 笑ってる。
 俺見て笑ってる……こいつっ!!
 こいつに腹を見せてるのが……
 怖い……
 なんで犬は服従の証に腹なんて見せられる?そのまま踏まれたら……
 最大の……急所……
 怖い……
 こいつが…………怖い……
 怖い……のに……
 どくん……
 上を向いて初めて見えた……
 俺の……
 勃ち切ってる……
 ドクン……て……しずくが、こぼれた。
 怖い……のに。
 どくん……
 痛い……のに。
 どくん……
 このまま死んだ方がきっと楽なぐらい苦しいのに……
 ドクン ドクン ドクン ドクン
 俺が、怖さを、痛みを、苦しみを感じる度に……
 俺の先端は……震えて……透明な粘液を吹き出した。
 ヤツが俺の胸をぐい、って下に押す。でも、ヤツとはつながってるから……ヤツの勢いのまま、腰は水平以上に保たれていて……
 ぐい……と。
 腹がわを押し上げられた。
 ヤツの……先端に……
「ぐっ……うっ……」
 内臓が異常に圧迫される。
 痛みが……折り重なってくる。
「ココ」
 ヤツが、俺の腹を指でとんとんとつついた。
「ここまで入ってる」
 ヤツの……言葉。
 ぐいぐい、って腹の中、押し上げられてる…………なに?
 痛いよ、苦しいよ…………気持ち、いい……
 ヤツが指さしてるとこを必死で見る。
 何?
 え?
 なんで。
 ヤツの指の下。
 ボゴン、て皮膚が……盛り上がってた。へその……上の方……
 何?
 そんなとこ……
 ヤツがグイッ、と腰を突き上げた。
「ひっ……ぃっ……」
 俺の悲鳴と共に……一瞬へこんだそこが……また、盛り上がって…
「ぁ…………ひっ……」
「ココ」
 ヤツは、もう一度、言った。
「ここまで、俺が入ってる」
「ひぃっ……」
 へその……上……
 その下に、ヤツが……いる。
 その盛り上がりの下はヤツの先端っ
 だってっ……へその……上…………なのに……
「ひっ……ぃっ…………やっ…………ヤアアァァッッッ」
 無意識に悲鳴が、出た。
 初めて『犯された』気がした。
 そこに男をくわえこんだことなんてもう数えきれないのに。
 俺が『汚れた』気がした。
 俺の存在が根底から『冒された』気が……した。
「イヤアアアアアァァァァァァッッッ」
 ヤツを押し退けようとした腕は、簡単に押さえられて……それで上体を揺さぶられた。べこんべこん……と、へこんでは盛り上がってくる俺の腹。
 ヤツはさも嬉しそうに俺の腹を見てた。
 ヤツがそうする度に、激しい痛みが腹を、背中を最奥を襲った。
 痛みよりも嫌悪感がすごかった。
 涙が……溢れた。
 『犯された』ことに、悲しみが、溢れて止まらなかった。
 今までのSEXは一応本当に『SEX』だった。
 みんな俺を相手にしたくてしてた。
 こいつは……違う。
 この、翠の瞳の……翠の髪の……男は、違う。
 こいつにとって。
 俺はただ……
 『道具』でしか……ねぇ……
 SEXの、道具。
 壊れても次がある……替えのきく、道具。
 そんな扱い……厭だった。
 俺は……人間だ。
 人間……なのに。
 哀しいのに……
 俺自身は……どろどろとしずくを溢れさせ続けてた。
 俺が涙をこぼす度に、俺のそれもとろとろと、泣いて……泣いて……俺の腹はびしょびしょだった。
 哀しいのに。
 厭なのに。
 苦しいのに。
 痛いのに……
 なんで……
 ガツンッ……て……
「ぁっ…………ぎっ……ぃっ……」
 ヤツが、動いた。
 中から……壊される…………
 抜かれて、入れて……じゃなくて…………
 突き上げてくる……
 揺さぶられる。
 殆ど濡れて無い俺の中……滑らなくて…………でも……突き上げて……来る……俺の躰……全部……揺さぶって…………
 ヤツが動く度に………カンッ…カンッ……っ……て……クる…
 躰がばらばらになっちゃう……ぅ……
 痛いの?何?…ざわざわして……じゅくじゅくして……ぁっ…
「そんな……奥っ…………やっ……痛いっ……痛いっよっ……ぉっ……やめっ……やめてっ……ぇ……ぅうっ……」
 子供に……なったみたいな声出しちゃった…………やだっ……もっ……いいのかやなのかわかんないっ……
「ヒアァッッッ」
 ズズッ……て、ヤツのが滑った……ヤツの先走りで俺の中、濡れて……ズルッ……て、もっと……奥っ……
 ズルズルズルズルズルズルズルズルズル……
「はっ…………ぁっがっ…………ぁっ……」
 ヤツが……ゆっくりと……抜いた……
 次に来るのなんか、分かる……
 突き上げて……来る……
 ヤツのタマ入ったいびつなのが……こすれる度にビクビク来る……のに……
「やだっ…………いやっ……やめてっやめてぇっ」
 あんなの……一気に突き上げられたら…………
「死ぬ……」
「死んだヤツァいねーって」
「死んじゃう……」
 逃げようとして壁を引っかく……爪がっ……はじけて……でも、そんな痛み……より、ヤツが……ヤツが怖くて。
 でも……どっかで期待してる。
 突き上げて……
 粉々にして……
 ばらばらにして……
 俺を……目茶苦茶にして……
 来る……来る……来る……
 来る……
 ズキュキュキュキュキュキュキュキュ……
「ひっ……がっ…………アアアアァァァァッッッ」
 長い……でかい……のが………………
 来た……
 ごつごつしたでかいのがっ………
俺の中、抉り込んでくる……っ…
 前立腺思いっきり抉られて……イッた……
 まだ……まだ来る……
 やだっ……もうっ……だめっ……
「やっぁっ…………それっ以上っやっ……止まれーっ」
「ざっけんなっ俺はまだまだイッてねーんだよっ」
「ギャウッ……」
 ゴツゴツが過ぎた後の、急速に太くなる……根元っ……
 一杯……
 もう……一杯……
 痛いよ……痛い…………痛い…………痛い……のに……
「ぁっ……ヒィイイイィィッッ」
 甘い……
 いい。
 気持ち、いい。たまんない。
 痛いよ……痛い……
 いい……気持ち、いい……
 掴まれた腰が……目茶苦茶痛い。その手で振り回される。
 がくがくする。
 壁に躰を突っ張ってるのがせいいっぱいで。手を離したら……振り回されて、頭打って死んじゃう……
 乱暴……なんてもんじゃ……無い……
 こんなの……殺人未遂……だ……
 痛い……痛いよ………死ぬ……死んじゃう……
 いい……気持ちいいっ……もっと……
「もっと俺を目茶苦茶にしてぇっっっ」
 溶ける……
 溶けちゃう……
 躰が……溶ける……
 こんなの……初めて……
 いやぁっ……
 やだっ……
 変わる……
 変わっちゃうっ……
 俺がっ……変わる……
 ぁっ……はぁっ……
「ひ……ぃ……」
 息…………息……でき……無い……
 死ぬ……
 死んじゃう……
 きっと……
 死んだ方が……楽……
 躰ん中……竜巻……
 どろどろ。
 ぐちゃぐちゃ……
 ズギャッズギャッ……
 ビシャッビシャッ……
 突き上げる音と、水音と……
 鼓動。
 息。
 躰の中の……全部が……悲鳴、上げてる……
「ひっ…………ぃっ…………ぁっ…………ぁっ……」
 ジュグジュグッて熱い。
 ズシャズシャッ、て気持ち、イイ。
 たまんない。
 苦しい。
 こんなの……
 こんなの……知らない……
 熱いよ……
 足が……熱い……
 躰が、熱い。
 くちびるが、熱い。
 熱い……
 熱い……
「ぁっ……」
 俺の中のヤツが…………
 一周り……大きく……
 大きく……なった……
「ひっ……ぎっぃっ……」
 もっと、押し広げられる……
 ヤツが……イく……
 だめっ……もっだめっ……
 俺……腰、砕けてる。
 骨……無い……
 これ以上されたら……
 ヤツが……もっと……もっと大きく突き上げてきた……
 俺の躰はもう……俺の言うこと聞かない。
 がくがくして。
 ぶるぶる震えて……
 ただ……ヤツを感じて……
「うっぉっ……」
 ヤツの……声。
 感極まった……声。
 同時に、俺の中……溢れた。
 体温より低い液体がブシュブシュブシュッッ…て、吹きつけられる。
 ヤツのでも届かなかった……奥に……
 奥……
 ヤツの突き上げと似たような……吹きつけ……
 液体なのに、俺を突き上げて……来た。
「ひっ…………ぎぃっ…………ぃっ……」
 もう何度イッたかわかんない俺は、その白濁に最後の精液を押し出された。
 溶けて……
 溶けて流れて……
 海に……漂って…………
 誰も知らない海底に、降り積もっていく……俺……
 気持ち……いい……
 もう。
 誰も俺を……
 見つけられない……

 幸せ……って…………こんな……感じ……


馴れ初め
フェンリル

「フェンリル、おいしい?」
 料理を粗方食べた海上レストランの中、俺はマリアにそう聞かれた。
「見えねぇのか? 食ってるぜ。おい、酒もってこいっ。酒だ。それと、肉っ。こんなお上品な量じゃ、足りねぇよ」
「あんた……ここ、結構高いわよ?」
 もって来られた酒をラッパ飲みしてる俺にマリアが呆れたように言う。
「もうちょっと味わって食べなさいよ」
「メシはメシだ」
 マリアは大きなため息をついた。
 元から、マリアなんかどうだっていい。タケルの女だ。抱けない女に興味はねぇ。それより……
 ずっとさっきから俺を見てる奴がいる。
 黒いスーツで細身で、金髪の。
 アレク……とか呼ばれてたウエイター。
 あからさまに俺を見てやがる。
 色情狂の……瞳で。
 そういう目は初めてじゃない。
 町でもめったやたらにナンパされる。
 けど、最後までできるヤツぁそういねぇ。
 でかすぎて、入らねぇ。
 自慢じゃない。完全に自慢じゃない。
 もう少し小さかったら、楽なのに、といつも思う。
 その上に、前に無茶苦茶やってたときに事故って奇形になってやがるし。真珠入れてるわけじゃねぇ。枯れ木みたいに曲がってごつごつしてやがる。自分で見ても人間の体に生えてるものかよ、って思うぜ。ったく。
 普通のヤツじゃ駄目なんだ。
 ナンパしてくるヤツァ、殆どが途中で逃げちまう。商売モンだって、見たら金返して来る。
 いらいらする。
 してぇのにできねぇってのは、いらいらする。
 精一杯SEXできたことなんか、無い。
 先っぽ挿れるだけがせいぜい。商売モンでそれだ。
 大体、女は入れなくてもすぐになんか痛いだのなんだのわめき出す。うるさい。
 男は男で締まり良すぎて入らない時だってある。
 前に乱交パーティーみたいなとこに行ったときは天国だった。
 みんなクスリでぶっとんじまってるから、裂けて血が出てたって、お構いなしに腰使ってた。
 あれは気持ち良かった。
 そう。
 だから、ナンパになんか乗る気ぃ、無かったのに。
 あいつは……
 あの金髪は……
 『ナンパ』じゃなかった。
 へぇ……
 俺の躰、値踏みするだけして、完全に欲情してんのに……無視してやがる。
 ああ。あれだ。
 気位高くて、俺みたいなヤツには声かけたくねーんだ?
 襲われてーんだろ?
 被害者になりてーんだ。
 そこらへんの町娘じゃねぇ。こんなとこでそんな黒服着てふんぞりかえってるヤツだ。俺に頭下げたくねーんだよな。
 でも。
 してーんだろ?
 いいぜ。
 乗ってやる。
 俺だって、細いヤツは厭なんだ。
 絶対、入れられねぇから。
 けど……
 こいつ。
 クる。
 なんか、クるんだよ。
 その細い腰鷲掴んでヒーヒー言わせてやりたい……って、思う。
 その白い肌を血まみれにしてやりてぇ……
「だってあんた、すごいクるのよ……」
 今まで俺が言われ続けてきた。
 俺が……思ったことはなかった。
 ああ。
 こういう感じか?
 クる……って。
 駄目だ。
 してぇ……してぇっ……してぇっ
「フェンリル? どした?」
「ぁん……? タケル……なんでもねーよ。ちょっと便所、行ってくらぁ。どこだ?」
 すげぇ。勃ちそうだ。こんなこと、初めてだ。
 やばい。
 勃っちまったら、もう動けねぇ……
 早く……早く…………人目につかないとこ出とかねーと……
 そこらへんの女引きずり出して突きまくってやりてぇ……
 山羊でも死体でもいい……誰か……何か……
 あいつっ……あいつに突っ込んでやりてぇっ……
 迷いに迷ってやっと便所に辿り着いた。もう前かがみもいいとこだ。とにかく抜くしかねー…………
 と思ってたのに。
 いた。
 いやがった。
 あの……金髪のウエイター。
 小便してやがる。
 なぁ。
 我慢できる筈なんか……ねぇっ
「なっ……おまっ…………ぎゃっ……」
 一瞬後には、俺はヤツをひっつかんで個室に突っ込んでた。
 首根っこ壁に押さえつけて、バックルむしってズボンを下着ごと腰まで降ろす。
 黒のスーツの間に……白い……
 ついぞお目にかかれないような白い肌。
 その白さだけでも息を呑んだ。
 もう勃ち切ってた俺のを引きずり出して、ペッと唾を吐いて突っ込んだ。
 ヤツが痛みを予想して息を詰める、前。
 ほら……
 悲鳴の為に息を吐かなきゃいけないのに、その息が肺に無くて震えてる。びくびく俺を飲み込んで痙攣してる、こいつの躰……イイ。
「やっ…………でかす……ぎっ…………るっ…………」
 なんだ。同じこと言うんだな。つまんねぇ。
「今まで、死んだヤツはいない」
 そんなこと、俺が一番分かってる。でかすぎて大変なのは俺なんだ。
 てめーが誘ったんだちったー、我慢しろ。
 我慢することに慣れてた俺を、キッたんだからな。責任取れよ。
 大丈夫。
 優しくなんて、してやらねーから。
 お前が死んだとしても、俺を訴えるヤツ全員殺してやるから。
 お前を愛してるヤツと一緒がいいだろ?
 大丈夫。
 ちゃんと苦しいから。
 お前、さっきから厭だ厭だ、って言うわりに、ケツぅ俺に押しつけてくる。乳首もチ○ポもびんびんだ。イイんだろ?
 お前みたいなヤツ、好きだぜ。
 面倒くさい愛撫もしなくていい。突っ込んで、苦しいのがてめーらには最高の愛撫なんだろ?
 しかも外見も美人って、俺は運がいい。
 お前みたいな美人に辛く当たるヤツもいねーだろ?
 俺が『普通』にしてお前は気持ちイイ。
 最高だ。
 俺のでも、根元まで入るんじゃねーか?
 おら、ずぶずぶ飲み込みやがる。
「うっ……」
 きつく締め上げられた……と思ったら、こいつ……イきやがった。
 すげぇ……この段階でイッたヤツ、いねーぞ?まじ、イイのかよ。
 はは……
 うれしいじゃねーか。こういうヤツ……
「やけに早ぇじゃねーか。やりまくってんわけじゃねーのかよ」
「あっ…………はぁっ…………ぁっ……」
 顔、涎でぐしょぐしょだ。こんな美人なのに、みっともない顔して…………最高だぜ。エロい顔だ……キュッ、て首しめてやりたいぐらい、かわいい顔してやがる。今お前の首切ったら、自慢できるぐらい綺麗な生首になるぜ?
 もう、目がイッてやがる。俺をくわえてるそこもびくびくしてる。
 すげぇ……イイ……
 こんなやつ……初めてだ。
 根元までくわえろよ。
 すげーぜ、この眺め。
 こいつの、ちいせぇケツに俺のがめり込んでる。
 こいつの腰の半分ぐらい俺あるのに……すげぇ、白いケツの間に入ってく。ヤツがビクビク痙攣する。その度に俺を締め上げて……イイ……
 入る入る……
 俺の腹に、ヤツのケツがぴったりと、ついた。
「すげぇ……」
 こんな光景、見たことねぇ……
「俺のんが根元まで入ってる……」
 俺のんの長さ、忘れるぐらいだ。
 すげぇ。
 根元まで……熱い……
 ヤツのケツがヒクヒク動く。ヤツの膝がガクガク震えて、俺が持ってやらないと、きっと立ってらんねーんだろう。
 皺一つ無くぴん、て張り切ったヤツの穴。あちこちが裂け始めてる。薄くひびが入ってるのが見える。
 血……
 血の色だ。
 イイ。
 感じる。
 このままこいつの首から背中、掻き切ってやりてぇっ……
 ヤツを表返して腹にかかってた服を払った。
 白い……こっちも白い、腹。
 蛇の腹みたいだ。
 白いのに冷たそうに見えるのに、熱い。
 そう、ここ。
 ヤツのへその上。
 俺のんで、膨らんでる。
 すげぇ。
 ここまで入ってる。
 ここまで……俺の……
 ゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾク……
 ヤツが悲鳴を上げた。
 そいつを抱き寄せて突き上げる。
 ボコンボコン、て腹が膨れる。
 すげぇっ……すげぇっ
 まだ滑らないから、さすがに死ぬから……抜き差しはしねーけど。突き上げる。
 中が動かなくても、皮膚の余分分、ぶよぶよと動ける。
 その……動きが、ヤツの腹に、見える。
 すげぇ……
 すげぇっ……すげぇっ……
 気持ち、イイ……
 最高。
 ひっかいて来る。あいかわらず『俺は厭なんだ』って形をとる……こいつの、腕。
 引っかかれた分、強くヤツの腰を掴んでやる。膝を噛んで、やる。
 普通ならかなり痛い筈なのに。ヤツはブシュッブシュッ、て先走りを吹き出して喘ぐ。
 もっと……
 もっと血まみれにしてやりてぇっ
 目茶苦茶締まる
 目茶苦茶気持ちいいっ
 滑りが良くなってきたから、一端抜いて、突き上げた。
 すげぇ……
 もう、俺のん、簡単に根元まで飲み込みやがる。
 いいっ……
 いい、たまんねぇ
 目の前が……真っ白に、なった。
 す……げぇ……
 本当にイク……って、こんなん……なんだ……
 真っ白い世界に。
 俺が。
 いた。
 手に、金髪の首を持って……
 真っ白に汚れた、金髪の首を持って……
 俺が、いた。

 きっと。
 それが一番、気持ち、イイ。
 けど、だめだ。
 もったいねぇ。
 こいつを壊すなんて、もったいねぇ。
 誰にも、やらねぇ。
 俺のだ。
 俺の……

 白い……白い世界。
 血に染まって、輝いていた。


愚劣original改訂再版 ←詳細

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional