R18、成人向け 凌辱系BL長篇小説 & 商業誌/同人誌紹介 サイトで読める小説有。晶山嵐個人誌情報

理想の世界_見本

サイト小説?
危険な系譜 番外編 理想の世界

危険な系譜 番外編 理想の世界

本編は以下を含む84ページ。本編

東大生×政治家 秘書×政治家
壮年(美中年)政治家総受

最年少日銀総裁から最年少財務大臣に就任した菱形俊樹43歳。
幼馴染みの恋人、緒方正雄を秘書にして大躍進。正雄の息子や自分の息子を秘書に、巨大ファミリーを築く寸前の大事故により心神喪失。

いくつになっても男は現役。
疼く躰をもてあます壮年政治家の苦悩を逆手に、翻弄する男達。



キーワード
甘々 バカエロ ラブラブ 過去の恋人 公務員 無理矢理 悲恋 殺人 流血 道具 バイオレンス 現代日本 美青年 かわいい 美人受 気が強い受 頭脳派受 肉体派受 眼鏡受 美人攻 年下攻 へたれ攻 ストーリー重視 エロ重視


■ 菱形 俊樹

 私は菱形俊樹。日本国の現財務大臣。四二歳。『銀縁眼鏡が似合う超イケメン大臣』と女性週刊誌に書きたてられ、私のかけているプラチナ枠の銀縁眼鏡が中堅サラリーマン達に飛ぶように売れているらしい。
 『お父さんに欲しい有名人』と『恋人にしたい有名人』『寝てみたい有名人』で一位に私の名前があがった。
 国会中継の視聴率が上がったのは、私見たさに、政治に興味の無かった女性がチャンネルを合わせるようになったからだ、とマスコミに立て続けに言われて苦笑する。
 二四歳の時に結婚はしている。今年一八歳になる息子、直樹もいる。妻は、一番目に師事している先生のお嬢さんだった。
 結婚なんて、したくはなかったけれど……
 今でも、女性の躰に興味は持てない。子供ができたのも、若さ故のラッキーと言えた。今はもう、無理だ。
 だって、一番好きなのは、正雄。ずっと秘書として助けてくれていた、幼馴染みの緒方正雄、彼だけなのだ。
 日本を変えたい、という私の心を理解して、ずっと支えてくれた。
 正雄……私の大事な、私以上に大事な人だ。彼は一八歳で結婚し、二三歳の息子、臣斗くんも彼のあとを追って私の第四秘書になっている。年齢からして第四だけれど、実は正雄よりもやり手かもしれない。
「俺が死んでも臣斗がいれば大丈夫だよ」
 最近、正雄は良くそういうようになった。
 私を抱いていながら、結婚する、と言った彼を当時、なじったこともあった。けれど、正雄はまっすぐに私を見て、言ったのだ。
「お前のファミリーを作るんだ、俊樹。命に替えて、お前を護る男を俺が作るんだよ。俺の息子は、俺以上にお前を護る。絶対だ。お前の秘書は、俺と、俺の子供と、お前の子供。それで固めるんだよ。最強のファミリーになるぞ。日本一になると言ったのはお前だ。俊樹。自分一人でそこに行けると思うな。お前の夢は三代かかる。お前一人では無理だ。お前の結婚相手は俺が見つけるから、それまで好きに走っていろ」
 あの正雄の先見の明は見事だった。立て続けに子供を産んで、長男臣斗くんと次男昌斗くんは私の秘書候補に。他の兄弟達も、警察キャリア、医学部キャリア、財界トップへと進んでいる。
 そして全員頭が良くて、献金の集め方が並ではなかった。長男の臣斗くんが一番鋭くて、たかが二三歳だと言うのに、政財界のゴシップを一手に握って、大御所でも面会を断ることができないように地位を保っている上にロビー活動が秀逸だ。
「鳶が鷹を生んだよ」
 正雄は臣斗くんのことをそう言って、いつも自慢していた。私も、正雄の前以外では無表情だと言われるけれど、それ以上に無表情の臣斗くん。あの鋭い目で見られると、財界人を黙らせる私でさえ息を飲むことがある。
 臣斗くんに勉強を習っていた私の息子、直樹は、中学を卒業してすぐにハーバード大学に入学した。在学中に日本の高校卒業資格を通信教育で取って、東大に入り直すらしい。臣斗くんとまったく同じことをしようとしている。臣斗くんの弟達も、オックスフォードやマサチューセッツ工科大学に入ったあと、東大に入学した。私や正雄でも、東大しか出ていないのに、怖いことを平然としてのける。
 マサチューセッツに行った三男の景斗くんだけは東大に行かなかった。自分は政治家には向いていないから日本人との繋がりは要らない、と言って、東大には入らず研究に勤しみ、そちらからアメリカ軍部に入る気らしい。ペンタゴンに足場を作ってあげるよ、と笑っていた。
 幼い頃から正雄が教育していたお蔭で、最短距離で人を操ることのできる場所へ入り込もうとしている子供達。
 これが、私の愛した正雄のしたこと。
 私一人のものでいて欲しい、と思った私を裏切った、結果。
 私も、彼の言うことを聞いて、結婚した。
 互いの結婚指輪を互いで作った。
「お前の結婚指輪も俺が選んでやる。俺の結婚指輪はお前が選べ。常に俺はお前のものだ、俊樹。一生、死んでもお前がくれた指輪をつけているから」
 婚約指輪は彼が買って、妻となる敏子さんに贈ったけれど、二人が着ける結婚指輪は私が特注で作らせたものだ。プラチナにエメラルドを象嵌した、幅広の指輪。正雄の生まれた五月の誕生石だ。
 私の結婚指輪は、同じく誕生石のダイアモンド。
「お前、色が白いからプラチナ似合わないし、金な」
 と、正雄は笑っていた。色が違うので、良く見ないと同じデザインだとはわからない。私の妻は真喜子。彼の妻は敏子。イニシャルだけをみると、私と彼のようだ。せめて、そうなるように彼が選んでくれたのだろうと思う。
 家族ぐるみで敏子も真喜子も子供達も付き合っていた。私も正雄も愛妻家だと噂が高くて、彼女達はいつでも微笑んでくれていた。
 裏切りたくなんか、無いのに。
 結婚したからには大事にしたい。幸せにしたい。愛したい。
 けれど、愛しているのは正雄だけなのだ。
 この、身勝手さに身が切り裂かれそうになる。
 裏切りたくなんか、無いのに……彼女との結婚は、最初から……私の裏切りで始まっていた。
「何か欲しいものは無いかい?」
 罪の意識からだろうか、つい妻に聞いてしまう。
「そうね。炊飯器がそろそろ古いの。買い換えたいわ」
 彼女はいつも、身の回りのモノのことを言った。
「そうではなくて、君を飾るものを上げたいのだよ」
 せめて、他の女性に自慢できる外見を繕ってあげたい。他人から見て幸せな女性だと、思われて欲しい。けれど、彼女は首を横に振るばかり。
「私は、あなたの妻として十分な宝石やドレスをいただいていますよ? 私が欲しいのは、あなたの平穏だけです」
 そう言って、微笑んでくれる、女性。
 とても大切に感じる女性。大事な女性。
 けれど、愛は感じない。
 申し訳なくて泣きたくなる。彼女がそっと抱きしめてくれるのさえ、息苦しい。女性に、触れたくない。視界に居て欲しくない。正雄以外の人間に、触れて欲しくない。
 実際には、彼女が作る料理すら、食べたくない。だから、家には男の家政婦を入れていた。彼女はただ、ガーデニングと買い物と旅行と子供の世話で日々を過ごしている。
 直樹も、「母さんって料理下手だよねー」と笑うので、彼女は極力台所には近づかなくなった。
 直樹は、愛せる。男だから? 息子だから?
 愛せない女性が産んだ子供なのに?
 表向きは正雄が全部取り繕ってくれたし、私も全力を尽くした。けれど、家の中は辛かった。直樹が物心着くまでは、私と彼女しかいなくて、息が詰まった。もう、何年寝室を分けているかな。直樹が生まれたあと、傍によった覚えが無い。普通の夫はどうしてるのだろう。彼女は何も言わないけれど、きっととても非常識なことの筈なのだ。
 でも、もう精一杯。
 精一杯なんだ……でも、大事なのだよ。君は、妻として大事なのだ。大切に、してる、つもりでは、いるのだけど。他の旦那と比べてどうなのかは、わからない。
 愚痴一つ言わない君に、感謝している。君が家のこと一切を完全に取り仕切ってくれたから、私は後顧の憂い無く正雄と走って行けた。
 ねぇ……君は幸せかな。

(中略)

「今から会見でしょう? 服が汚れなくて良かったわ。臣斗さん、俊樹さんをよろしくね」
 まるで、宝石でも掬ったのだ、とでも言わんばかりに、彼女は汚らしいそぶりも見せずに、そこに、いた。看護婦が慌てて銀色のトレイを持ってきてそれを受け取る。
「愛してる……真喜子」
 初めて、心の底から、思った。
「ええ。私も、ずっと愛していますわ。俊樹さん。最初の大舞台ですけど、臣斗さんにおまかせして、お心丈夫であられてね。……泣かないで……今日の夕刊は、新財務大臣の笑顔の写真で埋めましょう。私、全部の新聞を買いますわ」
 彼女の言葉は現実となった。
 彼女が、現実に、してくれた。
 文才のある昌斗くんが、『泣かないで……』というタイトルで本を出した。真喜子の内助の功を讃える本だった。勿論、著者の名前は私だ。妻を讃えながら躍進する、私の半自叙伝のような内容だった。良くもこんな綺麗に、私以上に私の人生を書けるものだ、と感心する。
 真喜子の名前は日本中に知れ渡り、訳書されて世界中に妻の鑑として伝えられた。こういうマネージメントは臣斗くんが天才的に強い。今までも、昌斗くんが本文を書き、私の名前で本を出している。印税だけでも年間数億円を超えていた。政治には金がかける。正雄も臣斗くんも、とにかく私の財産を殖やすことに誠意を傾けてくれていた。政治宣伝と所得の関係で、本を出すのが一番手っとり早い。政治系の本だけではなく『俊樹さんとデートの時は』等という、ファッション系の本まで出した上に、女性記者がその通りの服で来た時には笑ってしまった。

(中略)

『ブライトネスオリエンテーションクラブでございます。……発信者不明電話……からでございますね。暗証番号をどうぞ』
 なんの説明も無く器械音声がそう言った。慌てて通話を切る。
 わざわざ発信者を自動応答で確かめる? 臣斗くんは逆探知されていた、と言った。普通の電話からかけたらまさか、電話番号を言われたのだろうか。そんな技術がもうあったのか?
 なんなのだこの電話は。なぜ正雄はこんなものを私に残して行った?
 もう、怖くてかけられなかった。日々は過ぎる。政務は加重になってくる。
『俊樹って疲れたらシたくなるよな。その時間、寝ろよ』
 正雄がいつもそう言って笑っていた。私の癖のようだ。疲れれば疲れるほど、寝る前にしたくなる。もう私の年だと何度もイける訳ではないけれど、深く絶頂を味わった疲労感で眠りにつくと、翌日にはすっきりと元気になっているのだ。俺はちょっと疲れるよ? と正雄が笑っていた。その笑顔に癒やされていた。
 疲れると、したくなる。
 前は自宅だったから、間違ってもそんなことはできなかったけれど。マンションの一人暮らしだ。気兼ねが無い。いつも帰ってベッドに倒れ込むだけだけれど、こうして少し暇があると本当にくつろげる。
 くつろぐと、したく、なる。

(中略)

『男性を抱きたいなら一を。女性を抱きたいなら二を。男性に抱かれたいなら三を。女性に抱かれたいなら四をプッシュして下さい』
 なんだって?
 受話器を見つめて凍っていたら、何度もそのメッセージが繰り返された。
 こちらの生別を聞いていないのに、男女どちらもの選択肢が出るのはおかしいのではないか。
 そんなことを思っている。
 まず、そんな質問をされることがおかしい、と思えなかった。
 突然すぎて……
『愛してる……俊樹……』
 正雄の言葉が甦って、ズキンッ、と中心が疼いた。
 電話は、切れない。ずっと同じメッセージを繰り返している。
 気がついた時には、床にへたり込んでいた。ソファーにもたれて、『三』を押してしまった。
『あなたが男性なら一を、女性なら二をプッシュして下さい』

(中略)

 最奥から玉から先端まで、どろりとローションのついた指で撫で上げられた。掌の土手が最奥に押し付けられる。それを呑み込もうとしているのか、穴がひくひく動いて吸いついているのがわかった。
「やーらしい穴やねっ」
 彼が壁の向こうで楽しげに笑う。明らかに、そこに視線を感じた。
 ねちゃり……と、水音。彼が、くちびるを舐めあげた音、だ。
 興奮している。彼が、壁の向こうで興奮している。それに巻き込まれるように私まで興奮して、さっきまでの冷静さなんてもう、どこにも無い。
「ココ、どうしてほしいん? お父さん」
「ひっぁっ……やっ」
 指先で、開きかけてる穴をつつかれた。ひくんっ、とそこから頭まで細い糸のような快楽が走り抜ける。その指をくわえようとそこがひくついていた。でも、指は、無い。くすくすくす、向こうで笑っている、声。
 お父さん、なんて……いやだっ……直樹がそんなこと言う筈無い、けどっ……でも、声質が、似てるっ。さっきのリュウジって子と喋り方は似てるけどもっと声が細くて、軽い。直樹も、自分の声に迫力が無いと悩んでいたことが合った。
「……お父さん、て呼ばれて、感じんや? お父さん。お父さんっ。息子にケツ舐められて、どう?」
「ヒッィぃぃっっっ……」
 そこに両方から人差し指と中指を突っ込まれて両方に広げられた。中に笑い声を吹き込まれて震え上がる。
「あー……締まりイいからあんま遊んでないのかと思たら……すげぇひろがるよ。もしかして、俺んやと細いんとちゃ……う……ってっ! ……イタタタッ! ケツの穴で指っ噛んだっ! イターッ! ボキッって言ったボキッってっ!」
 慌てて引き抜かれた指にそこが蠢く。触って欲しくてイライラした。早く、シテ。たまらないっ!
「どんな締まりしてん、この穴っ! 指でもしまんのに二本でも大丈夫そうってなんやのっ。超インランやんかっ! こんな穴で恋人おらんのんかいっ。そんな穴はっこーしてやるーっ!」
「ハウウウウッッ!」
 挿って来たッ! 挿って来た! 挿ってきたっ!
「ウアアァッッ!」
 イッたみたいな快感が駆け抜けて、くちびるがびりびり痺れた。久しぶりのそれに、中が震え上がっているのがわかる。
 痺れて……甘い……私の息に蜜が混じっているかのように感じる。くちびる、舐めて……甘い……うっとりする。
「……すごぉ……中、ヒクヒクしてる……たまらんわぁ…………ぁあ…………気持ちエぇ……」
 愉悦に浸った声が聞こえた。彼も気持ちイいのだ、と思うとゾクゾクする。目眩がするようなこの心地好さを他人と一緒に味わっている、という悦楽はたまらない。


(後略)


危険な系譜 番外編 理想の世界

危険な系譜 番外編 理想の世界

サイト小説?

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional