晶山嵐のウエブ小説

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。226 ~飼い殺し~

        またサル・シュくんを枕で殴った。  痛くないだろうし、避けないし、肚が立つ!! けど、他に、できることが、無い。 「言葉で反論できないからって、そうやって殴ってくるハルは、まともなの? 暴力反対なんじゃないの?」 ...
【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。225 ~お花畑~

                     「私を置いて…………死んじゃったじゃないのよっ! ガリさんやリョウさんはいいよっ! 戦士だもの!  キミはナニ?  勝手に死んだんじゃないっ!  生きてることはできたのにっ、私...
【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。224 ~輸血~

                     「まぁ……ガッチガチに罠仕掛けたから、さすがに突っ込んで来ないとは思うけどさ」 「リョウさん生きてるの? 本当に生きてるの?」 「生きてなきゃ、追い駆けっこできないだろー?」 ...
【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。223 ~戦国時代~

                     「ガリメキアは……おいしかった……」  カップラーメンを茹でるだけの時間もなかったけど……って、睫毛を揺らす。凄くポスターにしたい顔してるけど、言ってることが、酷い。 「奴らを殺...
【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。222 ~空に、住んでる~

                      今回はリョウさんだと、思ったんだもの……  リョウさんが、一番だと…………思ったの……  もう……今回はリョウさんを好きに……なっちゃったんだよ……っ! 「だから、キラ・シを...
【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。221 ~背中から、翼~

             見渡す限り、街が……燃え尽きた……  あの時逃げてたって……間に合う距離じゃ……ない…… 「これで、地下3階まで、全焼っ!」 「なんでっ……なんでこんなことっ! 殺し屋ならっ、単体で狙いなさいよっ!」...
【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。220 ~『二十世紀の記録』~

       「嘘、だよ」  サル・シュくんが肩をすくめて見せる。ケラケラケラッて笑った。 「数メートル爆発する爆弾なんて、どうやって作るの?」 「そ……そうだよね? ないよね?」  本当に? ドッキリ?  誰が仕掛けたの? ...
【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。219 ~死体のハル~

                     「……逃げない……よ…………逃げない…………」  それよりさきに、体が硬直して、動かない……呼吸すら、止まりそうっ! 心臓の音が耳元ではじけてるみたい……世界が……ぐらって回ってた...
【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。218 ~生かしておいてあげる~

                      ザーッ、て、血の引く音が、ホントに、した。  白く長いサル・シュくんの指が、ハンドバッグから口紅を出してきて、私の口に、塗る。 「おそろい」  自分のくちびるを指して、セクシ...
【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。

【赤狼】女子高生軍師、富士山を割る。217 ~二人しかいない世界へ~

                     「もちろんだよっ!」 「サル・シュがいないな」 「まぁ、サル・シュくんは」 「神出鬼没だから」  リョウさんとル・アくんと私の声が揃った。  またゲラゲラ笑っちゃう。  ...